住宅火災での逃げ遅れの本当の理由

 
火事で亡くなるってどういうこと?
 
素朴な質問をうけました
 
家の中で火事が起きてると寝てても気付くんじゃ?と
 
 
なんで逃げ遅れるのだろう?
なんで寝室で亡くなっているんだろう?
 
と思う方もいるかもしれません
 
モクモク煙がしてきて煙たく感じたり
したら目を覚まして逃れるんじゃ?と
 
それがなんで寝室でそのままだったりするんでしょう?
 
 
これ、私にとっては当たり前だったのですが
専門知識がないと初めて知ることだったんですね
 
 
正解は簡単です
 
 

目を覚まさずに即死するからです

 
一酸化炭素中毒ともいえます
 
気付くこともなくそのままベッドの上で、、、とか
 
気づいて逃げようとしてたら意識を失って、、、とか
 
 
決して火の回りが早くてということではありません
 
 
 
家は燃えにくくなりました
難燃性のものでつくられてカーテンや壁紙も
燃えにくい防炎仕様になっています
 
これは安心ですよね
 
ただ、「燃えにくい」ですが
燃えないわけじゃないわけで、、、
 
 
直火がくっついてもしばらく燃えません
その後限界を越えるともちろん火がつきます
 
 
問題は燻っている時
 
 
不完全燃焼している状態が燻っている状態です
 
バーベキューの炭火も同じです
薪をくべて火を起こす時はよくわかります
 
最初の火をつける段階で燻っている時は
不完全燃焼している段階で煙たくて
ゴホゴホしてしまいますよね
 
でもちゃんと火がつくと
煙も少なくなります
 
不完全燃焼の時は
一酸化炭素などが排出されています
 
屋外のバーベキューなどでは
問題ないのですが室内でボヤが起きている時は
不完全燃焼で有毒ガスが出ています
 
だいたい黒い煙がでますね
クロスやカーテンも石油化学系の製品が多いので大体黒い煙で
有毒ガスが出まくります
 

室内は実際は危険なもので室内はできています

 
この不完全燃焼の時の有毒ガスを吸ってしまうと
意識を失ってパタンと倒れてしまいます
 
助けを呼ぶこともできず
家族を助けることもできずです
 
 
断熱気密があがるのはいいのですが
ガスの廻りも良いので
これもまた現代の家の問題ともいえます
 
昔の家はよく燃えましたw
今の家はかなり不完全燃焼の時間が長くなりました
 
 
逃げる時間を確保したいところですが
室内の気密が良すぎて有毒ガスも室内に充満します
 
今ある普通の石油化学製品満載の家は
そんな状態に知らず知らずのうちに置かれています