やっと完成しました
東京上野である展覧会用の作品です
長崎県産のヒノキを木材組合まで行って
この目で選んできたものを使って
どう作るかを考えること
試行錯誤しながら試作品とにらめっこしながら
なんとか完成しました
建築と比べると
ちいさなちいさなハコです
でも存在感は十二分にあります
小さいとはいえ重さはスーパーヘビー級で
大人4,5人がかりとなります
本物の素材で仕上げました
小さくてもシムコノイエと同じように
本物の素材でできています
外側はステンレススチールヘアライン仕上げ
内部スリットもアルミやスチール
といった本物の金属を使っています
そして木部はヒノキの無垢材
そのままの雰囲気を活かしてもよかったのですが
木材を浸して染めつつ磨いて仕上げました
染めているのでコーティングはしていません
なぜなら呼吸できるようにしたかったから
だから表面にひび割れも起きてきます
でもそれでいいのです
自然の姿のままで
フェイクも別に悪くはありません
フェイクウッドも本物と見間違えるくらいですし
間伐材や産廃で捨てられるものを活かせるなら
とても意義があることだとシムコノイエは思います
知らずに使うと化学物質だらけの
不健康な暮らしになりますが
わかった上で使うならそれを否定しません
換気扇設備があったとしても
ちゃんと窓を開けて換気をしていれば何とかなりますしね
さて台座作品
住宅や家とは全く違うもののように思われそうですが
シムコノイエとしては同じものです
手に触れるところは本物がいいと思います
金属は冷たくて硬くて
無垢の木材は温かみと優しさがある
珪藻土も優しい肌触りだし
漆喰はしっかりとした強さを感じる触り心地
それぞれに表情や性格があって
それらが集まって優しくあなたを包むお部屋が出来上がっています
今日も優しい眼差しで過ごしましょう