祖父たちと世代交代のアイデンティティ

この建物はあなたのお祖父さんが造ったのよ

えー!そうなんですか!


自分が生まれる前にすでに
他界していた祖父のことは
いつもこんな風に他の人から聞くことばかり

でも今回はもう一味違いました

「この建物はあなたのお祖父さんと
あなたのお父さんたちが
若い時に一緒に作った建物よ」

それを聞いた時になんとも言えない
感慨深いものがありました

もう取り壊すということで
見学に行っただけでしたが
作った人が祖父と父たち弟子が
一緒に作り上げた建物とは、、、

断熱性能も高くなく
隙間だらけで虫も入るし
敷居も高いし段差だらけだし
階段も急勾配だし、、、と
今の家からするとエネルギー効率は激悪な建物

でも、使っている木材のサイズが贅沢で
しかも当然ですが漆喰などの
自然素材で仕上げられていました

壊すのも機械が入らない場所なので
なかなか難しい場所

上手く使いこなす人がいてくれたら
建物はきっとよろこびます

地元の集落に馴染む人たちがいたら
移住者でもいいかもしれません

土地の世代交代
新陳代謝がなければ
やがて滅んでいきます

今の時代はコストもかかりますが
コスト優先で進めるばかりだと
アイデンティティを失います

日本人が外国の人たちと比べて
アイデンティティが低いのは
残念でなりません

こんな素晴らしく美しい集落があっても
当の日本人よりも外国人の方が
慣わしもリスペクトして住んでくれるかもしれません

戦後の実験都市東京が
アイデンティティを持ち始めました

地方の街にあったはずの
アイデンティティが失われた結果が
人口流出につながります

だって、街の魅力を含めた産業を
考えることすらやめてしまったのですから

だからこそ今の若い子達に
外国を見て欲しいと思います

きっと日本にいる以上に
たくさんのことを感じて
新たな道筋が生まれてくると思います

祖父と父たちが作った家を訪ねて
ふと色々と思いました

長崎もついに本降りの雨
どうぞ素敵な1日をお過ごしください