外壁はただの仕上げでは無いはずで

潔くて美しい。
この外壁を見て、最初に思ったことです。

派手さはない。
でも、余計なものが削ぎ落とされていて、
ただそこにある強さがあります。

今回この素材を選んだ理由は、
メンテナンス性と確実性です。

昔からある素材。
流通量があり、これからも生産され続ける。

つまり、
どんなに時間が経っても
補修や代替ができる。

それは、見た目以上に
建物にとって大事なことです。

そしてもうひとつ。
華美な材料を使わなくても、美しく在ること。

余計な装飾や付加価値ではなく、
素材そのものの性能が、そのまま意匠になる。

長崎の建物を見ていると、
機能を足し算することで安心しようとして、
本来の性能を引き出せていないものが多いと感じます。

本当は、
もっとシンプルでいい。

この外壁は、
時間とともに変化していきます。

少し錆びるところもある。
でも、それでいいと思っています。

ピカピカのままを保つことよりも、
変化を受け入れることの方が自然です。

正直に言うと、、、

メンテナンスを無視したものや、
流行りだけのスタイル、
なんとなくのデザインには、
強い違和感があります。

長く使うものなのに、
その覚悟が見えない。

そこには、建物に対する誠実さがない。

外壁は、ただの仕上げではありません。

時間が経っても、
どこかで手を入れながら、
関係を続けていけるかどうか。

生々しく聞こえるかもしれませんが
そのための“皮膚”と言えるかもしれません。