テーブルのまわりに生まれるもの

大きな大理石のテーブルを
いまデザインしています

手元には
いくつかの石のサンプル

一つひとつ眺めながら

石の表情や
光の反射を見て

実際の部屋に置かれた姿を
想像しています

昼間は
窓から入る自然の光の中で

夜は
照明の柔らかな光の中で

同じ石でも
きっとまったく違う表情を見せてくれる

でも

テーブルを考えていると
だんだん石のことだけではなくなってきます

この場所で
どんな料理を食べるのだろう

どんな話をするのだろう

笑ったり

考えごとをしたり

何も話さず
ただ一緒にいたり

そして面白いのが
人の座り方

向かい合って座る

横に並んで座る

L字になって座る

ほんの少し位置が変わるだけで
人と人との距離や

会話の生まれ方まで変わってきます

テーブルは
ただ食事をするための家具ではなく

人と人の関係が生まれる
小さな場所だと捉えています

どんな料理が並ぶのか

誰がそこへ座るのか

どんな話をして

どんなことで笑うのか

そんな
まだ起きていない時間まで想像しながら

一枚の石を選び

寸法を考え

テーブルをつくっていきます

家具をデザインするということも

やっぱり
暮らしを想像することなのだと思います

そしてその先に社会や今を生きる私たちの時代性
その空気感もあります