この家を高床にして
一番好きなのは
なんとも言えない
地面との距離感です

少し浮いていることで生まれる軽さ
床下を抜けていく風
そして
そこに立った時の開放感
高床にした理由は
見た目だけではありません
長崎で暮らしていると
雨や湿気
ときには水害のことも考えます
床下に何かあった時に
確認しやすいこと
不具合が起きた時に
早く気づけること
万が一の浸水のあとも
できるだけ手を入れやすくしておくこと
そういう現実的なことも
高床を考えた理由のひとつです
でも実際にできあがってみると
機能以上に
暮らしの感覚が
少し変わった気がしました
見学に来られた方々も
「高床だから」と
身構えるわけでもなく
普通に座って
普通に話して
いつの間にか
その場所に馴染んでいる
「住みたい」
「開放的でいい」
「こんなところに住めたらいいな」
そんな言葉をいただいたのも
嬉しかったです
ただ
高床だけが
正しい答えだとは思っていません
ひとつの答えを
唯一の正解にしてしまうと
また家づくりが
窮屈になってしまうからです
土地が違えば
暮らす人も違う
風も
光も
欲しい時間も違う
だから
その場所ごとに
その人ごとに
答えは変わっていい
高床は
SHIMCONOIEが見つけた
ひとつの答えです
もっと自由に
少し遊びがあって
暮らし方を
あとから調整していけるくらいの
ゆるさがあってもいい
開放
解放
そして
ひとつの解法
高床という建築から
そんな暮らしが
始まってもいいと思っています
