【現場より】大工道具と日本的な心遣い

大工さんの有名な道具

きっとあなたも何となく
何処かで見た記憶があるかもしれません

古くは聖徳太子の画にも
描かれている道具でもあります

大阪の四天王寺や奈良斑鳩の
法隆寺建立をした太子から日本中の大工さんに
広まったなくてはならない道具

私たちは「さしがね」
「まがりかね、まがひかね」と呼びます

「指矩」「曲尺」と書きます

写真は、今やっている現場で
床板を貼るために直角を確認しながら
微妙な調整を事前にしている様子です

床板を貼るのも当然簡単ではありません

素人がやるとだんだんズレ始めて
最後はみっともない姿になることも

そのみっともない状態を防ぐために
要所要所、特に部屋の出入り口付近の
目につくあたりで変に斜めにズレたり
しないように事前に調整しています

美しく室内を整えるためには
小さな小さな調整を経て
大きな空間が美しく仕上がります

完成すれば何のことはない
普通の空間ですがその普通の空間を
作るためには小さな小さな心遣いが欠かせません

小さな小さな努力は目に見えませんが
その積み重ねが日本的な美しい世界を
作っていると思います

特に建築はそんな細かなこだわりが
昔から受け継がれてきたからこそ
世界が驚嘆する美しい建造物が
出来上がるのだと思います

さて、週末はどう過ごされますか?
ご家族で夏の思い出を作ってくださいね


ステキな夏の思い出となりますように
私もそうしますね♪