最近の家は、
性能がとても高くなりました。
断熱。
気密。
換気。
数字としては、
昔よりずっと優秀です。
でもその一方で、
“空気の気持ちよさ”みたいなものは、
数字だけでは測れない気がしています。
この家では、
風がどこから入って、
どこへ抜けていくかを、
かなり丁寧に考えました。
窓の位置。
高さ。
抜け方。
熱の溜まり方。
エアコンの効きだけではなく、
空気そのものが静かに流れること。
そこを大事にしています。

実際、
風が抜ける家は、
数字以上に身体が楽です。
湿気がこもりにくい。
空気が重たくならない。
匂いが滞留しにくい。
人は、
意外と空気で
疲れているのかもしれません。
昔の日本家屋は、
もっと自然に風を扱っていました。
夏をどう過ごすか。
湿気とどう付き合うか。
その知恵は、
今の時代にもまだ
活かせると思っています。
便利さや設備だけではなく、
呼吸できること。
この家では、
そんな当たり前の感覚を、
もう一度大切にしたいと思いました。

